壁面緑化の効果

 

ヒートアイランド現象の緩和

都市にこもった熱が島のように観測できることから呼ばれる「ヒートアイランド現象」。自動車や建物から放出されるおびただしい熱や、地面がアスファルトやコンクリートなどで覆われたための反射率の低下、地表面の熱吸収量の増加による高温化と熱輻射の増大や、温度調節機能をもつ緑地の喪失などが原因とされています。
熱中症による被害や環八雲、都市部における短期間集中豪雨などもヒートアイランド現象の影響と言われております。建物緑化は水分蒸発による冷却作用や建物の遮熱効果により、建物の熱排出を抑え、ヒートアイランド現象を緩和します。

省エネ効果

壁面を緑で覆うことにより、夏期は建物の蓄熱を抑え、壁面緑化を施した建物の室温は約2度も下がります。夏涼しく冬暖かい、「緑の断熱材」は空調の消費電力を抑え、省エネルギー効果をもたらします。

建物保護効果

年間を通して建物の急激な温度変化を低減することにより、建物の収縮・膨張を和らげ、コンクリートの亀裂を防ぎます。また酸性雨や紫外線から建物を保護することで、コンクリートの中性化を防ぎ、それらが防水層の劣化を抑制し、建物を保護します。

騒音の低減効果

壁面緑化や生垣による騒音低減効果は大きな期待ができます。また、壁面緑化は屋上緑化と比較して緑視率が高いため、心理的騒音低減効果も期待できます。ちなみに、緑視率79%の時、心理的騒音低減量は1.7~5.8%にも及びます。

癒し効果

緑には見ることで目の疲れを少なくし、ストレスを解消する効果があります。コンクリートや鉄の冷たい人工感を和らげるとともに、建物の奥行き感を創出し、人々に安らぎ感をもたらします。

建築物における緑化の意義と壁面緑化の効果

都市環境改善の視点から見た建築物緑化の展望(日本政策投資銀行)より抜粋

緑化の意義 概要
日射遮蔽・緑陰 建築躯体温度・室内温度の上昇防止、照り返し防止など
気温・温度調節 蒸散作用により大気及び室内の気温・湿度調整
生物多様化 周囲の緑・水面等との連続性を担保し、生態系の維持に貢献
CO2 吸着 樹木等の新設・成長によるCO2 の吸着
空気浄化 CO2、NO2、SO2、HCHO、重金属、粉塵等の吸着・除去
断熱 土壌等一体となって断熱
騒音低減 音の吸収効果
防風 風の遮蔽
防火・防熱 過剰乾燥抑制、火災時の輻射熱等を防止
教育効果 植物・生物とのふれあいの場
景観形成 美観形成、アメニティの向上
空間遮断 生垣等による敷地境界の明示、低木等による敷地内通路の明示等
視線遮断 生垣等により視線を遮り、プライバシーの確保、設備等を緑で囲い美観形成
建築劣化防止 壁面・コンクリート面や防水層の紫外線・温度変化等による劣化を防止
レクリエーション 美観形成、緑のやすらぎ、アロマテラピー、園芸療法
宣伝・集客 緑によりアメニティを創出

限られた空間の中で上記のような効果を複合的に発揮できるという点で、建築物緑化は優れた対策であるといえます。特に壁面緑化は建築物緑化のほとんどに対応できます

愛知万博で展示されているバイオラングのメディアウォールの壁面の周辺温度は、周りの環境に比べて7~9℃低いことが実験データとして中日新聞に発表されました。

 

壁面緑化の形態

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